
小坂研究室は、横浜国立大学において量子情報技術の研究を行っています。
私たちは、ダイヤモンド量子コンピュータ、ダイヤモンド量子中継、ダイヤモンド量子インターネット、ダイヤモンド量子ストレージの開発に取り組んでいます。
光と量子の融合を通して、未来社会に新しい可能性をひらくことを目指し、学生・研究者が共に挑戦しています。
研究成果や活動の様子は、本ウェブサイトのニュース、論文、解説記事などでもご覧いただけます。
ダイヤモンドは最強の宝石ですが、それに不純物を添加して熱処理することで、量子状態を秒単位で保存できる最強の量子メモリに変容します。例えば、窒素を添加してできるのがNV(窒素空孔)中心と呼ばれる色中心です。さらに色中心の周囲には、スピンをもつ同位体炭素が無数にあり、これが分単位の量子メモリとなります。このような宝石中の量子メモリ集団を用い、量子テレポーテーションと呼ぶSFのような(超常?)現象を起こすことができます。我々は、ダイヤモンドを使った量子テレポーテーションを原理とし、量子ネットワークの心臓部である量子中継の実証実験に成功し、量子インターネットと呼ぶ壮大な夢に向け研究を続けています。
私たち小坂研究室では、量子コンピュータや量子ネットワークの実現に向けて、量子インターフェースや量子中継器の開発に取り組んでいます。これらのプロジェクトは、横浜国立大学量子情報研究センター(QIC)を通して推進されており、センター長として私が指導のもと、国内外のトップ研究者と共同研究を行う機会も広がっています。
学生や研究者には多様なキャリアの選択肢が与えられ、未来社会にイノベーションを起こすことを目指して、チーム全員で日々興味深い研究課題に取り組んでいます。
量子技術に興味のある方は、ぜひ研究室の活動に参加してください。共同研究や研究提案のご相談も歓迎します。
量子情報研究センターが開設され、小坂英男(教授)がセンター長に就任しました。